黄菖蒲
草原と化した道の草むら深く
黄菖蒲の一本咲きぬ
その花のときめき
我待ちてそ咲きあれ
夕陽さし沈む光に
棚引く雲を染めあげてゆく
草雲雀鳴きあいつつ今日も暮れぬ
タンポポの綿毛が風に流れとび
蝶は舞い遊び疲れて草むらに眠りぬ
月はやさしく出でて見守りぬ
黄菖蒲
草原と化した道の草むら深く
黄菖蒲の一本咲きぬ
その花のときめき
我待ちてそ咲きあれ
夕陽さし沈む光に
棚引く雲を染めあげてゆく
草雲雀鳴きあいつつ今日も暮れぬ
タンポポの綿毛が風に流れとび
蝶は舞い遊び疲れて草むらに眠りぬ
月はやさしく出でて見守りぬ
芙蓉と揚羽蝶
芙蓉の花の大きく広らかに
朝に舞いきて揚羽蝶去りぬ
その色深くつつまれて
揚羽蝶の優雅に舞いて去りぬ
赤と桃色と白と・・・とゆうたりと
芙蓉はおおらかに淀みなく咲きぬ
その花にうっとりとして
夢心地に過ぎる時かな
人は何故にただ追われるのみや
この世にあるも短きを
その時を惜しむべし
赤と桃色と白と・・・・・
その花の心ゆくまで咲きにけるかな
風にそよぎて
合歓の花なお咲きぬ
夏の陽差しは明るく
揚羽蝶舞いたわむれ
飛ぶ鳥の影のとく過ぎて
でで虫は草むらの日影に眠りぬ
その眠りを誰も乱すなかれ
ああ この美しき一時
夏の陽差しはなお明るしも
奔放なる揚羽蝶の舞い
その美しき紋様よ
山百合と鬼百合の咲き
なお夏は燃え盛っている
夏の日は青春のように輝いている
十分になお過ぎゆく夏の陽差しをあびよ
かくして静かな秋の光があり
その四季の喜びのなかに生きる
ああ 合歓の花よ
心地よくそこに咲くべし
故郷の山に夏の陽は没りゆく
ひまわりに向き芙蓉が咲く
この夕べ風にそよぎゆれ
ひまわりに芙蓉は咲きぬ
二つの大輪の花の争うや
まことに争うことなし
その色を尽くして
おおらかに咲きぬ
その豊かなる個性は明きらかに
十分に満ち足りて咲きぬ
その花はともに映えつつ
いつまでもパラダイスに咲くだろう
揚羽蝶は奔放に舞いて楽園に休みぬ
明日もまた舞うだろう
なお明るい夏の陽差しに・・・
夏の盛りの花々
夏の盛り
今花々はその色濃くも
それぞれの個性をあからさまに
激しく競い映えあおうとしている
草深く藪甘草の真紅に
川の土手に黄色の夏菊の一面に
ひまりわに熱情的に立葵も咲く
夏の日は眩しく輝きわたり
それぞれの花の個性は熟して映える
燕が飛び交いヨリシキも暇なく鳴く
恋人は手をつなぎ屈託なく歩む
夏の盛り
花々はそれぞれの色に咲き誇る
今この花園にとがめるものはいない
激しい個性の情熱の色がひびきあう
個性を際立たせて咲き競う
作物の実りのなきも花々は映える
千輪のひまわりが我に向かって咲く
その花の力よ、我が下に集らむ
そこに希望のあるやもしれぬ
作物の実りはなけれども・・・
オランダがチュ-リップの国となりしごとくに
ひまわりの詩(信頼の花)
ひまわりは大地に伸びて咲く
すくすく力強く伸びて咲く
その大輪の花は信頼に満ちている
自信に満ちて咲いている
一点の疑いもなく堂々と
隠すことなくすべてを明らさまに
そこに暑い陽ざしが照りつける
十輪ほどのひまわりがた私に向かって咲く
その時安心があり病も癒える
みんな信じあって力強く咲いている
信じないものはその輪に入れない
人間も信じ合わなければ何事も成されない
一点の疑心をもってもすべてが崩れる
信じ合うことがすべての基礎である
信じ合わなければ何事も成せない
信じ合うことによって成らざるものも成る
大輪のひまわりが今日も私に向かって咲き
わたしは励まされ力づけられる
ひまわりは力を人々に与えつづける
人の世に絶望させられし者よ
大輪のひまわりを見よ
そのそびらに大いなる山は聳え
信頼の不動なる山は厳然と聳える
そして新たな信頼を回復させよ!